2017年8月21日月曜日

梅酢ドリンク

毎日、雨、雨、そして雨の東京。もう3週間ぐらいになるだろうか。おかげで、洗濯物はスッキリ乾かないし、ちょっとした晴れ間に半日干した梅干しも、ザルの上ですっかり湿気てしまった。

先のエントリでも「きょうしかない、梅干し土用干し」というタイトルで鼻息荒く書いたものの、その日の午後には降りだし、結果的にちっとも「きょうしかない」ではなかった。まー、私の個人的な梅干しの都合は別として、このまま夏が終わってしまってはどうも寂しい。物足りない。次の季節の訪れの前に、もう一度、カンカンの陽差しを浴びてみたいと思う。暑いけど、夏は夏らしい経験をしたい。

さてさて、とは言うものの、7月には37℃のうだるような暑い日もあった。そんな日はもちろん、3週間も湿気ムンムンの日が続いて、うんざりとしたきょうみたいな日にも、オススメしたい飲み物。それが、この「梅酢ドリンク」だ。

梅干しを作る人には、すんなり分かる話だが、梅干しを作るとその副産物として梅酢が出来る。その梅酢の使い途は、私が作る「カンホアの塩」のサイトでも、「梅酢ご飯」、「紅生姜」を紹介している。だがしかし、ここ数年、私の梅酢の用途でダントツなのが、この「梅酢ドリンク」なのだ。(早いとこ「梅酢ドリンク」も紹介しないと・・・・)

何のことはない。梅酢を水で割るだけ。たまには、炭酸水で割るのもいいだろう。冒頭の写真のように氷を入れて冷やしてもおいしいが、「冷たいのはお腹にゴロゴロ」の方は、お湯で割ってもいいだろう。もちろん味は、ほぼ梅干し。それを水で割って薄くして、ほんのり酸っぱ塩っぱい、涼を呼ぶ飲み物になる。酸っぱいのは、梅のクエン酸、そして塩っぱいのは、梅干しに使った塩、きれいなピンク色は、赤ジソの色素だ。酸っぱ塩っぱい梅干しは一粒でも刺激的だが、水で割る「梅酢ドリンク」は、いくらでも自分で濃い薄いを調整出来る。

最近は、「経口補水液」という、スポーツドリンクに塩を足したような味の飲み物が、熱中症対策として流行りだが、概ね、そんなような役割にもなる。たぶん大きな違いは、「経口補水液」には糖分が含まれているが「梅酢ドリンク」には含まれていないこと。そして、「梅酢ドリンク」にはクエン酸が多く含まれているが「経口補水液」にはそれほど含まれていないこと。単純に味として、「経口補水液」は甘さを感じるが、「梅酢ドリンク」は感じない。また、「梅酢ドリンク」は酸っぱいが、「経口補水液」は、酸っぱくはない。

スポーツドリンクや「経口補水液」は、私には、甘すぎる。飲んだ後、水を欲しくなっちゃうのだ。でも、糖分のない「梅酢ドリンク」の飲んだ後は、スッキリそのもの。夏場の外出時、私は水筒に氷、少しの梅酢、水を注いで持ち歩く。

それに、どうもスポーツドリンクや「経口補水液」は、化学的に作られている印象が強い。化学的が悪いとは思わないが、梅、それも無農薬栽培の梅(サムライ菊の助さんちの梅)、そして、NaClだけでなく、海を感じられるような塩で出来た「梅酢ドリンク」の方が、私にはおいしい。それも、飲んだ後のスッキリ感に繋がっているように思う。

梅酢を水で割るだけ。

至って簡単だが、あとは、どんな割合で割るかだ。最初は薄めでお試しあれ。ちなみに、とある「経口補水液」の塩分濃度を調べたら、0.3%弱だった。お吸い物は約0.9%なので、それのだいたい3分の1にあたる。塩分も濃すぎると喉が渇くので、カジュアルに(ちょっと喉が渇いたからぐらいで)飲むにはもっと薄い方がいいように思う。また、焼酎の梅干し割みたいのが居酒屋さんのメニューにあるが、梅干しの代わりにこの梅酢をちょっと加えても、同じようなものになる。

梅干しを作らない大多数の人にとって梅酢は、ちょっと遠い存在かも知れないが(市販されている梅酢もある)、梅干しを作ってて、梅酢が余っているような人にとっては、もー、必ず試してもらいたい、夏の必須アイテムです。

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