2015年8月11日火曜日

最近のかき氷

週末は学校休みの子供たちと遊ぶことが多いのだが、先週末その子供たちは、小学校の校庭に張ったテントに泊まるサマーキャンプというイベントに参加ということで、久しぶりに自由な時間が出来た。

最近は慣れてない自由時間。その朝思いついたのは、かき氷だった。
この暑さなのでね。

最近は、日光の天然氷とか、自家製のシロップや練乳のかき氷屋さんのことをよく聞く。そうした有名店は、夏場、長い行列ということも同時に聞くが、我が家の近くの立川辺りで「どっかないかなー」とネットで検索してみると、何とあった。

「雪の下」。大阪が始まりで、最近銀座にお店を出したらしい。「東京進出」っていうことだ。そして、今年4月に、何と立川にも出店したようだ。東京2号店が立川というのは?だが、地理的に東京の東(銀座)と西(立川)ってことかな。立川基地跡や駅周辺がどんどん区画整理されている立川はそれなりの場所なのか。

そんなことはどうでもいいとして、この「雪の下」、どうも最近流行りのパンケーキがメインらしいのだが、パンケーキの次あたりにかき氷も主張している。流行りと言ったら怒られそうだけど、日光の天然氷ではなさそうだが、天然水で作った氷らしい。まー、最近のかき氷初心者の私としては、これはちょうどいいと思って、早速行ってみた。

お昼過ぎ頃、店に入ると50人ほど入りそうな客席の9割方はうまっていたが、4人掛けのテーブルがひとつ空いていた。ラッキーだろう。言ってみれば、今どきの甘味処なので、ほとんどが女性客。2組だけカップルがいて、それで男性は2人。そこへ私が加わった。席につくと、目の前の目立つところに、20リットル入りの天然水の容器が3つほど積んであった。

かき氷を目指していったので、メニューのパンケーキのページは飛ばして、かき氷。迷わず、「京都森半抹茶氷(800円)」を注文した。それが冒頭の写真。従来のかき氷では、宇治金時が一番好きだからというのが理由だ。てっぺんに、豆かんの豆(赤エンドウマメ)のような甘く炊いた大きな豆が3粒。その下にアンコ。そして、抹茶を氷にしたもの(水+抹茶)を削った抹茶氷。これメニュー見たときからそそられました。はい。その氷を掘っていくと、中には、おそらく自家製であろう練乳の固まり(デカビーぐらい)が入っていた。

まずは、お豆をひとつ。あー、浅草の「梅むら」の豆かんが食べたくなった。やはり豆かんは「梅むら」よりおいしいのを知らない。あそこは特別中の特別だとは思うが。で、ここのお豆はやや皮がしおれた感じでやや硬いが、サイズがでかくてリッチな感じ。普段甘いものを食べない私が、珍しく自主的に甘いものを食ってるなー、と思いながら、抹茶氷をスプーンひとつ口に入れたときの食感は忘れられない。フワッと舌の上で溶ける。きっと氷の温度が極端に低くないのだ。水に抹茶が入っている分、氷点が低いこともあるのだろうか。氷の削り方も、初めてのもの。写真でも分かるかなー。カンナで厚く削ったような感じ。昔、お蕎麦屋さんが軒下に干していた、厚みのある鰹節のような(鰹ではないかも)削り方だった。これが舌の上にのると、フワッと溶けて、舌の上に広がる。これがとてもいい。

次に味の方だが、渋ーい。この抹茶、それは薄茶ではなく、濃茶の渋さだ。内部の練乳の存在を知るのは、後のことだったので、トッピングされた3粒のお豆と少量のアンコとのアンサンブルで、しばらくこの抹茶氷を食するのだが、お茶で言えば、濃茶ばかりを何杯もお代わりして、お菓子にありつけないような状況だった。いくら甘いものを食べない私でも、度重なる抹茶の渋さが途中で辛くなった。でも、その辛くなって耐えられなくなったタイミングで、中の練乳の固まりに出会った。それは光明が差した心持ち。そのスリルは、とことん追い込められた主人公が、最後の最後に救われる映画のようにドラマチックだった。

こんな大人向けのかき氷だけでないので(パンケーキがメインだし)、今度は子供やカミさんを連れてこようと、会計のときに、店員さんにきいてみた。

「何時頃が一番空いてるの?」
「そうですね。開店時(11時)か、夕方5時頃。4時だとやや微妙ですねー」

氷を食べ終わった野郎一人が落ち着く空間ではなかったので、そそくさと、35℃の炎天下へと店を出た。ちょっとした私の自由時間は終わった。作りかけの棚作りをこの日に完成させなければならなかったのでね。

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