2014年8月25日月曜日

ロシア旅行no.1・まずはバイカル湖


世界で一番深い湖、バイカル湖。子供の頃、何となく眺めていた世界地図で、この湖を見つけ、「あ〜、こんな人の住んでなさそうなシベリアの真ん中に、こんなにでっかい湖があるんだなー」と思った記憶がある。バイカルという名の響きも、どこか神秘的に感じていた。

先週の土曜日、私はたしかにそのバイカル湖畔の町、リストヴィアンカにいたのだが、今は幻のような気がしてならない。上の写真はその水平線。ややモヤってたものの、向こう岸は見えない。この湖は南北に細長い。比較的距離の短い東西で、視界のいいとき対岸は山々だけが見えるらしい。何しろでかい。途方もなくでかい。

一週間ほど前、滞在は3日間だけだったが、ロシアはイルクーツクとバイカル湖を含むその周辺へ行ってきた。

まずはバイカル湖ということで、聞いて驚いてください。バイカル湖の水量。下の写真は、その湖畔にある、バイカル湖博物館でのものである。
水量23,000立方キロメートルと言われてもちっともピンとこないが、

“EQUAL TO 20% OF WORLD'S FRESH WATER”

マジか。「“FRESH WATER”って、もしかして淡水のことかぁ〜?」と我が目を疑った。地球上には、バイカル湖よりも広い湖、何千キロもの長さの河川などあるにもかかわらず、本当にここに20%もあるのか?

帰国後、wikiってみたら、「世界中の淡水の17-20%がここにあるとされる」とあるので、まんざらハッタリでもないらしい。そして世界一のその深さは、最大水深約1,700mという。まー、この深さでもって、その水量となる訳だ。地図で見ると分かるが、地殻変動で出来た高い山地のクラックのようなところにこの湖がある。

そして、下の写真が、バイカル湖の名物のピョン吉岩。本名は、シャーマンロック(なぜか英語)。ちょっと分かり にくいが、湖面に三角に突き出た岩がある。おそらくこれで高さ2メートルぐらい。ボートが2艘近寄っている。名物の岩なので、いつも何艘かのボートが近くにいて、岩だけを撮れなかった。
さて、何でピョン吉岩なのかを説明せねばならない。

バイカル湖に注ぐ川は数あれど、バイカル湖から流れ出る川はアンガラ川という川のみ。で、バイカル湖とアンガラ川の境はどこなのか? その答えが、この岩らしい。広ーい川幅の中央あたりにある。上の写真での川の流れは左から右。湖畔のこの町リストヴィアンカから見て、岩の左側がバイカル湖で、右側がアンガラ川となる。そもそもこうしてポツンと出ている岩があることが妙だ。水面下はどうなっているんだろう? と、ピョン吉岩のように想像してしまう。

次は、ちょっとだけ観光地っぽい写真。リストヴィアンカの岸。岸で水を触った感じでは、水温は20℃なかったと思う。この写真にはいないが、夏の時期は、水浴びする人もいるらしい。
私の中では、お堅いイメージのロシア人だったが、この岸辺では、こんなお茶目な風景も。

帰国後、「やっぱり、バイカル湖って透明度高かった?」と何人からかきかれた。遊覧船などの船には乗ってないけど、この岸辺の水はこんな感じ。小石がきれいだった。とても日本では見ないような小石たちだった。

 まー、そんな訳で、一週間前、たった3日間ながら、シベリアの中心の町、イルクーツクとバイカル湖に行ってきた。いろいろおもしろかったので、マニアックなことを含め、いろいろ書いてみようと思う。きょうは、その序編として、バイカル湖。何しろ、桁外れにでかい。

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