2013年6月24日月曜日

手動アイドリングストップとハイブリッド車の燃費


前のエントリ「オート・アイドリングストップの恐怖 」では、ついつい私の30年前のトラウマのことを書き綴ってしまったが、問題は、燃費なのである。使うガソリンが少なければ、懐にもいいし、CO2の排出量も少なくなる。

私は、フィット・ハイブリッドで、東京・長野の往復をした。もちろん、高速道路が9割方を占める条件になった。東京に戻り、この車の燃費計を見ると、

20.0km/l

ちょうど20km。フィットは、ハイブリッド以前でも、「燃費のいい車」というイメージがあったので、正直、期待はずれだった。おそらく非ハイブリッドのフィットでも、高速だったら、17〜18kmは走るだろう。私のイメージでは、ハイブリッドならその1.5倍は走って欲しかった。そんな思いを持ちつつ、代車のフィット・ハイブリッドをホンダへ返し、自分の車に戻った。

前のエントリでも書いたように、この代車で私は、アイドリングストップのトラウマを克服した。もう、交差点でエンジンが止まり、車内に静けさがたちこめても、怖さはなくなった。そして、ほとんど高速道路でのフィット・ハイブリッドの燃費は期待はずれの20km/lだった。最近は、路線バスでも信号で停まるとエンジンを切っているのを思い出す。いろいろな思いが交錯した後、ふと思いついた。

「そうだ、手動でアイドリングストップすりゃ〜いいんだぁ〜」

何も今どきの車のようにオートでなくたって、停まったら手動でエンジンを切ればいい。そう思うと、アイドリング時、エンジンは毎分800回転もしていることがやけに気になった。手動で、燃費とCO2の排出量を抑えられれば、そりゃーいいことだ。ちょっと面倒臭そうだけど。

そう思い立ったら、たまたますぐにガソリンを入れるタイミングとなり、たまたまその後は、100kmぐらいの長距離運転が二度続いた。高速道路中心ながら、一般道で手動アイドリングストップは結構まめに行った。つまり、アイドリングの状況も概ねフィット・ハイブリッドと同じようになり、

【フィット・ハイブリッド】 vs. 【モビリオ(2003年式)】

の燃費合戦とあいなった。
1300ccのフィット・ハイブリッドは、先述のとおり、20km/lちょうど。そして、1500ccのモビリオ君はというと、冒頭の写真。そう、

18.0km/l

ちょうど18kmなのだった。この違いをどう取るか?
数字では、「20対18」で、フィット・ハイブリッドの勝ちだが、フィット・ハイブリッドの燃費、やっぱそれほどでもないんじゃないの〜、というのが私の率直な感想だ。

新車のフィット・ハイブリッドは、中古のモビリオに比べ、かなり高価だ。その割高分を、購入後、燃費という形で補填してくれるのだろうか? それが「20対18」、つまり1割の差では、とても補填しきれないというのが現実なのではないか。

しかし、このエントリでの話だけでは、まだ私が気になっていることがまだ以下の3つ残っている。

1.私がかねがね感じていた燃費計の不確かさ。
2.手動アイドリングストップの効果測定。
3.そして私が実際に手動アイドリングストップを行っていて、どうしても拭えなかった不安感のようなもの・・・・。

まーた、長くなっちゃった。また後日に。

2013年6月20日木曜日

オート・アイドリングストップの恐怖


我が愛車は、ホンダ・モビリオ(2003年式)。
先日、修理があり、代車でホンダ・フィットのハイブリッド車をホンダのディーラーから渡された。ちょうどそのとき、(東京から)長野まで一泊で行く用事があり、慣れないハイブリッド車で、初めて長距離を運転することになった。

ちょっとワクワクぅ〜♪

フィットと言えば、ハイブリッド以前から燃費のいい車という印象があったから、燃費はどんなもんだろう? というのが最大の関心事。あとは、その燃費での車の走りはどんなんかなー、と思いながら運転を始めた。

走りは、思ったよりいい。早い。加速もいいし、ステアリングも滑らかかつ反応もいい。しかし実際に乗ってみて一番驚いたのは、停車するとエンジンが自動で止まることだった。そして、発進の際、ちょっとアクセルを踏むとエンジンがすぐにかかる。まーこれだけ町にはハイブリッド車が走っているのだから、「そんなの常識」なんだろうけど、私にとって、信号待ちでエンジンが止まっての静けさは、「あっ、再びエンジンかかるかな」という恐怖にも似た不安をよぎらせるのだ。

30年ほど前。私は、スズキ自動車の雑用のアルバイトをしていた。ある日、そこの修理工の人に頼まれて、古い軽自動車を引き取りに電車で行き、勤務先の江東区までその車で帰る、という仕事があった。

それは忘れもしない、九段にある大妻女子大際の交差点。片側一車線(両側で二車線)の道路の交差点だが、昔から歩道もあって、東京で運転する方にはご存じの方も多いと思う道。靖国通りの方から坂を下ってきた。信号が赤になり、信号待ちの先頭で停まった。少しすると、なぜか古い車のうるさいエンジン音が突然止まり、静かになった。「えっ?」。たしかセルボ(クーペタイプ)の当時で10〜15年ぐらい前の型。カッコいいのだが、何せ古い。もちろん、キーをまわしセルをかけようするがウンともスンとも言わない。信号は青に変わった。後ろの車からはクラクション鳴らされるし、私はどうしていいか分からないし、しかもちょうど午後の学校がひけた時間だったから、群がって歩いている女子大生はみんな足を止め「どーしたんだ?」と、私の車はいぶかしげな視線に囲まれた。もー、パニック。

とにかく、後ろの車には、私の車がエンコしていることを知らせなきゃならない。まずは外に出て、頭を下げながらの交通整理だ。ひとしきりしたところで、エンコした車のギアをニュートラルにして、運転席のドアを開け、ハンドル持って押した。何度か切り返して、歩道に沿って、なんとか駐車し、やっと一息。「あー、しんどー」。よりによって、何でこんなところで・・・・。

当時はもちろん携帯電話などない。公衆電話を探し、バイト先の修理工の人に電話した。今どきなら、携帯片手に・・・・といったところだろうが、「まずは(後ろ置きの)エンジンを見て見ろ」と言われても、公衆電話からはエンジンが見えないし、「えー、エンジン後ろなの?」ぐらいの私だったから、エンジンだけ見てもサッパリ分からない。もちろん動揺もしている。結局、工場長に来てもらうことになった。

当時二十歳ぐらいのお年頃の私だから、多くの女子大生が行き来する中で心細ーく車の横で待った時間は長かった。たぶん40〜50分後だったろう、工場長到着。早速みてもらうと、ヒューズをとめてたビスが緩んでいて取れかかっていた。たったそれだけだった。ヒューズっつったって、太さ2ミリぐらいの剥き出しの線。当時の私にとっても骨董的ヒューズだ。「コイツが原因かー」と見つめた変に傾いてたヒューズの画像は今でも私の脳裏に焼き付いている。工場長は、ドライバー1本で緩んでるビスをとめると、エンジンはいとも簡単にかかり、マフラーからはやや濃くなった煙が巻き上がった。

「大変だったな」、工場長がねぎらってくれた。
私は、「こんな車をバイトに運転させないでくれよ」と心の中でつぶやいた。
でも、ヒューズが緩んでたぐらい、気がつかなきゃいけなかったのか。えー、そんなの思いも寄らなかった。

さて、フィット・ハイブリッドに話を戻そう。

信号待ちで、エンジンがオートで止まり、車内に静けさがたちこめると、私は怖くなるのだ。もちろん、それでエンジンがかからなくなることはなかろう。しかし、そのとき私の脳裏には、30年前の大妻の交差点がよぎるのだ。

私が変わらなくては・・・・。
車が、時代が変わったのだから・・・・。

結果的に、代車のフィット・ハイブリッドを数時間、二日間運転することで、私はトラウマを克服するトレーニングを積むこととなった。

あー、燃費のこと書こうと思ってたのに、すっかり脱線してしまった。それはまた改めて。

2013年6月10日月曜日

玄米豆乳ヨーグルト〜時間と乳清


3月13日のエントリで、玄米豆乳ヨーグルトを作り始めた話を書いたが、あれから3ヶ月ほどたった今、軌道に乗った感のある我が家です。これにともない、先のエントリに付け加えたいことがいくつか出てきたので、きょうはそれを書きます。

まずは、「35℃で8時間」について。これは「35℃で12時間」に訂正します。これは使う豆乳の違いや、そのときたまたま玄米についていた乳酸菌にもよりますが、8時間だと固まり方があまいときがしばしばありました。12時間ならほとんど問題なしです。

そして、実際に作っている方はすでにお気づきと思いますが、この豆乳ヨーグルトが出来ると同時に、必ず「乳清(ホエイ)」と呼ばれる、ほとんど透明な液体が出来ます。

「こいつをどうしよう?」

と思って、「乳清」でwikiってみたら、

なお、大豆由来のものは「大豆ホエイ」と呼称され、タンパク質に富む

と書いてありました。飲んだ方がいいようです。私は飲んでます。それで、それを全部飲まないで、半分から3分の1ぐらい残しておいて、それを次回の種菌として使います。そして、それは3〜4回ぐらいは続けて使えます。

冒頭の写真は、乳清を種菌として2回目か3回目の玄米豆乳ヨーグルト(ヨーグルトメーカーの容器の中)なんだけど、オリジナルより滑らかな舌触りになりました。豆腐で言えば、絹ごしな感じ。玄米もより柔らかくなってて食べやすい。なかなかこれもいいです。

とまぁ、いろいろやってます。
が家です。