2011年3月3日木曜日

豆腐の熟れ鮓・鮓とうふ


昨日、スゴいものがクール宅急便で届いた。
豆腐の熟れ鮓(なれずし)である。
「なーにー、豆腐の熟れ鮓ぃーーーー」。
手に取った私の手が震えた。

送り主さんは、京都・長岡京で、豆腐屋さんをやっている「あらいぶきっちん」の矢沢氏。私が作っている「カンホアの塩」のお客さんだ。この「あらいぶきっちん」が熟れ鮓の「徳山鮓」と共同開発したと説明書にある。

私は、こういう乳酸発酵品が大好きだ。熟れ鮓、すぐき、沢庵・・・・なかなか「これだー」というものに出会えないが、この「鮓どうふ」は「キター」、って感じですぅ〜。なかなか「これだー」というのに出会えないというのは、食べやすい味に、つまり、マイルドというか、あんまり酸っぱくなく、また鮒の場合など、あんまり香らないように作ってあるものが多いということだ。

おそらく日本中で、こういうのが好きな人は100人に数人いるかいないかだと思われるので、「食べやすく」は仕方ないと思う。「あらいぶきっちん」にお礼の電話をしたときも、奥さんが、「好きな人と嫌いな人に別れるんですよね〜」と言ってたが、つまりは好きな人は少数派。でも、熟れ鮓にしてもすぐきにしても、その乳酸の刺激がたまらないと感じる私にとって、「食べやすく」は「物足りなさ」になってしまう。

で、繰り返すが、この品、何と豆腐屋さんが熟れ鮓屋さんと一緒に作った「豆腐の熟れ鮓」なんです。こんなの初めてだー。パッケージに「チーズのような」とあるが、このチーズはもちろんウォッシュタイプのもの。この手のチーズもそうだけど、一般的には好んで食べる人が少ない。だから、少ない分、私は声を大にして叫ばないと伝わらないんじゃないかと思うので叫ぶぞー。

「うまいーーーーー!」

そうそう、パッケージの写真だけではダメだ。下は、包丁を入れて食う寸前の状態。よく思いとどまって、箸を付ける前に写真を撮れたなと我ながら思う。一番右のスライスの断面を上に向けたけど、分っかるっかなー。外側の熟れ鮓の飯(いい)に包まれてしっかり漬かってネットリした(水抜きされた)もめん豆腐。

開封後はもちろん、ひと箸ごと、鼻を刺激する乳酸香。豆腐が口の中でとろけていきながら酸味はさらに広がる。そしてその酸味が徐々に去っていくにつれ、現れ出る豆腐の淡ーい旨みが何とも憎い。一口ごと、もー身体が生き生きしてくるのを実感できる。たまらない。説明書には、

【豆腐は】
小さくカットしてサラダにちらしたり生湯葉で包んで素揚げにしたり
ジンジャーや蜂蜜との相性も抜群!!

【飯(いい)は】
お茶漬けにいれるととてもいい香りです。
すりつぶし裏ごししてから豆乳と混ぜて
冷蔵庫で発酵させればヨーグルト!!

とあるが、そんなバリエーションを試す余裕もなく、ただただ飯(いい)とともに豆腐を大事に大事に食べた。もちろん日本酒とともに。

そして、一緒に送られた説明で、この「あらいぶきっちん」の矢沢氏が、NKH BSの「ネコのしっぽ カエルの手」に出演するという知らせがあったから、また驚いた。いつも楽しみに観ている、京都・大原のベニシアさんの番組ではないかー。毎回録画だから最近はちょっとたまっちゃったけど。その番組に、ベニシアさんの友人として出演するというのだからまたまた驚いた。番組の中で、この「鮓とうふ」も紹介されるという。私は、矢沢氏に会ったことはないが、もう勝手にイメージが広がってしまう。イケナイ、イケナイ。

3月6日(日)から3月12日(土)の間、BS-hiとBS2にて。
詳しくは、番組HP、

http://www.nhk.or.jp/venetia/

でチェックしてください。

私は明後日から一週間、「カンホアの塩」の生産地、ベトナム・カンホアへ出張なんだが、「カンホアの塩」を作っていて、こんな素敵な頂き物があるなんて・・・・。まるで神様からのご褒美のようだ。

ありがとうございます、矢沢さん。
ありがとう、カンホアの塩。

そして、生産現場での仕事にも、自然と気合いが入る。

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