2009年7月17日金曜日

新型・冷却ミスト


写真は、一昨日(7/15)の夕刊(東京新聞)の一面の記事。
天井にはうパイプからミスト(霧)状になった水が噴霧されている。記事を一部引用すると、

「装置は微細な水の粒で人工的に霧を発生させ、気化熱を利用して噴霧エリア周辺の気温を2〜3度下げる効果がある。気温が28度以上、湿度が70%未満などの条件で自動的に噴霧。一般のエアコンの消費電力の20分の1のエネルギーで動き、環境にも優しい冷却システムだ。」

とある。また、

「(練馬)区によると、都内23区の自治体がこの装置を常設したのは初めて。」

ともある。
私の知る限り、東京では吉祥寺の某デパートのエントランスにも同様の装置がある。これのいいところは、エアコンと違い、閉ざした空間でなくても使えること。もちろん、この記事にもありとおり、エネルギーの消費量が少なく、冷えすぎる心配もないのもいい。

と、ここまでは普通の話。
だが、私はこの記事とその写真を見て個人的にほくそ笑んだ。

ジャーン! これはただの扇風機ではありませーん。写真では分かりにくいかも知れないが、ミストを噴霧している。分かりますか? この写真は、ベトナムのとあるレストランで、今年5月に携帯のカメラで撮ったもの。ベトナム式冷却ミストである。新しいから撮ったのではない。ベトナムではさほど珍しいものではなく、何年も前から普通にある。このときは「ベトナムっぽくておもしろいなぁ」と思って撮った。

黄色いチューブが水道に繋がっていて、途中にバルブのスイッチがある。チューブの先は扇風機の前面についてて、その先っちょにはスプレーの先のようなものが付いてて、水圧で噴霧するようになっている。そしてそのミストは、扇風機の風で2〜3メートル飛ばされている。扇風機の下にある水色のボードは、間違っても水滴がその下にあるお客さんの頭にたれないためのもの。おまけに付け加えると、ややアンティーク感漂った扇風機自体のデザインも悪くない。

日本のようにこれは、「気温何℃・湿度何%で」と自動制御はもちろんされてはおらず、扇風機とともに手動でオン・オフ。でも、「水の蒸発による気化熱を使った冷却器」という点は練馬駅前のと同じだ。これが意外と涼しい。このレストランは、客席の3分の1ぐらいは風通しのいい半屋外(横壁なし)にあり、その各テーブルの上にこれが設置されている。

このベトナム式旧型冷却ミストなら、扇風機に毛が生えたようなもの。大げさなことはない。夏場は暑すぎるオープンカフェなんかにちょうどいいと思うし、個人でも買えるに違いない。どっかの日本の電機メーカーさん、商品化しないかな?

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